日本大学医学部案内
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24Nihon University School of Medicine 小児科を専門として選んだのは,小児科は新生児・未熟児医療(NICU)からPICU(小児のICU)といった重症管理,小児の循環器,神経,先天性代謝異常,血液腫瘍,腎疾患,糖尿病・内分泌疾患,感染症,免疫異常やアレルギー疾患,消化器疾患,脂質代謝・肥満など多くの専門領域があり,それらの最先端の医療と同時に小児の総合診療もできるところが面白いと感じたからです。私にとって日本大学とは,基本的には真面目で実直な医師が多いと思いますが,個々の学生や医師の個性に幅広い多様性があるところだと思います。その多様性がお互いの視野を広くし,全体としての病院機能や学問のレベルを押し上げているものと思います。小児科(内科系)の仕事は,しっかりとした問診,視診,触診,聴診などの診療技術とオーソドックスな教科書的知識,そして常に更新される新しい知識によって成り立っています。ただ教科書を読むのではなく,疑問を持ち,それを調べるような形で教科書や論文を読むと長期記憶に残りますからオーソドックスな知識と最新知識を更新していくこと。また,真剣に考えれば,医学の世界はわからないことだらけですが,研究を進めることによって自分がその領域で世界の最先端を行くようなチャレンジをして欲しいと思います。その研究に用いる基礎医学の知識は,広範囲にわたるsubspecialtyを超える共通言語として機能し,小児科学全体の理解を深くしてくれると思います。略歴  昭和52年日本大学医学部卒業。昭和52 年5月 駿河台日本大学病院小児科入局,昭和57年4月静岡県立こども病院腎臓内科科長に就任。昭和58年8月米国NIH(NICHD: national institute of child health and human development)留学。平成12年6月からは日本大学小児科専任講師,同年12月駿河台日本大学病院小児科科長,平成19年8月日本大学小児科准教授,駿河台日本大学病院小児科部長,平成20年4月駿河台日本大学病院副病院長,平成20年11月日本大学教授(小児科学系小児科学分野)に。平成25年5月日本大学医学部小児科学分野主任教授,日本大学附属板橋病院小児科・新生児病科診療部長となり,現在に至る。平成6年に日本大学医学部同窓会設立60周年記念学術奨励賞,平成20年には第30回日本大学医師会学術奨励賞を受賞した。趣味はバイオリン・アンサンブルの室内楽演奏などの楽器演奏,芸術鑑賞,友人と美味しい食事を美味しいお酒で楽しむこと。日本小児腎臓病学会理事長,代議員。日本医療バランスト・スコアカード研究学会理事,日本小児腎不全学会評議員,日韓中小児腎臓セミナー実行委員(渉外担当)など。The Power of NU Doctors医師からのメッセージ私は子供のころ見たTVドラマ「ベン・ケーシー」にあこがれて医師を目指しました。事実,卒後2年間は脳神経外科医として研修しました。泌尿器科は内科・外科の複合領域であると同時に,前立腺癌のように患者さんの価値観で治療法を選択することが可能な疾患をあつかう「複雑系」の診療科です。したがって,広い視点で診るバランス感覚と新しい治療法を学ぶ意欲,そして高いコミュニケーション能力が必要ですが,同時に大きなやりがいを毎日感じることができる素晴らしい診療科です。私はいつくかの大学と臨床病院で勤務した経験がありますが,日本大学の先生は,とにかく人格が素晴らしい方が多いという印象を持っています。いくら優秀でも競争心のかたまりで自分が優れていることを誇示しようとしたり,自分は努力をしないで行動する人を評論家のように批判する人をしばしば見かけますが,日本大学の先生にそのような人はまず見られません。これは職場を選ぶ上で大変重要な要素だと思います。どんな診療科を選んでも最も大切なことは,自主的に考えて判断し,そして行動することです。この気持ちがなければ決して成功はしません。成功とは,医師という職業にやりがい,生きる喜びを感じる人生を送れるかということです。略歴  日本大学医学部泌尿器科学系主任教授。1961年群馬県前橋市生まれ。85年群馬大学医学部卒業,93年メイヨークリニック・フェロー,98年東京大学医学部泌尿器科講師,03年同助教授,05年より現職。14年より日本大学医学部附属板橋病院副病院長。理事:日本排尿機能学会,日本がん検診診断学会,日本女性骨盤底医学会,日本老年泌尿器科学会(副理事長),日本性機能学会,日本レーザー医学会。代議員:日本泌尿器科学会,日本癌治療学会,日本泌尿器内視鏡学会.2013年女性下部尿路症状診療ガイドライン作成委員会長,著書:『よくわかる前立腺の病気』(岩波アクティブ新書),『40歳からの女性の医学 骨盤臓器脱』(岩波書店),『スーパー図解 女性の頻尿・尿失禁』(法研)など。髙橋 悟 教授私が医師を目指したのは父親が開業医で,地域医療にがんばっている姿勢を見て自分もなりたいと考えました。そして「打って守れて走れる整形外科医」,三拍子そろった臨床医が私の目標でした。整形外科学分野を専門として選んだのは,人体の広範囲におよび骨折,変性,炎症,腫瘍など多岐にわたる疾患を扱い,脊椎・脊髄と四肢の運動器の疾患を扱う診療科であり,また,治療結果について患者さんが自覚的にも他覚的にもはっきりわかる機能外科でもあることです。患者さんの動けるという喜びを医療技術の進歩と共に共有できる診療科という魅力がありました。特に脊椎・脊髄疾患の手術治療は難しく,100%治癒は困難とされることも多いのですが,非常にやりがいがあります。「良き臨床医の育成」が日本大学医学部の最も大事な目標であり,かつ創造性を重視したすばらしい学風があると思います。周囲との調和や柔軟性という点でも,すぐれた気風が基盤にあります。常に目的意識を持って努力することが重要です。もちろん,うまくいかないことの方がはるかに多いかもしれませんが,目的意識を持ち続けなければ何も始まらないと覚悟してください。なお,私どもの教室のモットーは,「考え続ける一流の技術をもった整形外科医を目指して」です。略歴  1953年,埼玉県に生まれる。日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野教授。1980年,日本大学医学部卒業,同大学院整形外科学修了。医学博士。公立阿伎留病院(現公立阿伎留医療センター)整形外科科長,米国ジョンズホプキンス大学,マイアミ大学留学,日本大学医学部整形外科助教授を経て2009年から現職。1990年に報告した転移性脊椎腫瘍に対する予後予測法である術前予後判定点数は「Tokuhashi Score」として世界の標準的評価法となった。脊椎外科医として3700例を執刀。東京都医師会医学研究賞,日本脊椎インストゥルメンテーション研究会最優秀賞などを受賞。編集した著書には脊椎脊髄ハンドブック,脊椎脊髄術中・術後のトラブルシューテイング,執刀医のための脊椎サージカルテクニックなど7冊,脊椎外科関連英文論文72編がある。德橋 泰明 教授髙橋 昌里 教授

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