日本大学医学部案内
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23The Power of NU Doctors医師からのメッセージ私から皆さんに伝えたいのは,「何でも最初が肝心だ!」ということです。医師の世界に限らず何でもそうかもしれませんが,特に外科医は初めの3年間で全てが決まるといっても過言ではありません。「最初に誰に師事するか」で外科医の運命が決まると思います。私は,もともとは開業医になろうと思っていたのですが,肝臓外科の研修で最初に師事したのは国立がんセンターの幕内雅敏先生でした。私たちが患者さんの命を預かって行っている仕事は,一事が抜けてしまうと万事につながります。細かいことをきちんとやらないと,必ず大きなところでミスがでる。外科医にとって,生まれつきの器用さはまったく関係ありません。一つひとつのことを慎重に細心に行なうという「努力」が不器用さを カバーしてくれるはずです。1994 年に世界で初めて「尾状葉」という肝臓の最深部にできた肝がんに対して尾状葉を単独に切除する「肝臓の高位背方切除(高山術式)」の開発に成功できたのも, すべてこの日々のこだわりと情熱の積み重ねによるものです。こだわりと情熱で外科医として歩んでいこうと思っています。医師を志す皆さん,日本大学で待っています。略歴  1955年,東京都に生まれる。日本大学医学部消化器外科教授。1980年,日本大学医学部卒業,同大学院外科学修了。医学博士。国立がんセンター中央病院外科医長,東京大学医学部肝胆膵移植外科助教授を経て2001年から現職。1994年,世界初の肝尾状葉単独全切除(高山術式)を開発。肝臓外科医として,3,500例の肝切除・肝移植を執刀。肝癌診療ガイドライン作成委員,Journal of Cancer Research and Clinical Oncology編集長。日本肝臓学会織田賞,東京都医師会賞などを受賞。著書には『新外科学体系』(中山書店),『肝臓外科の要点と盲点』(文光堂)など128冊,肝胆膵外科研究の英文論文469編がある。2015年,「NHKプロフェッショナル・仕事の流儀」に出演した。髙山 忠利 教授人間の脳と心の働きや関係について勉強したいと思い,精神医学を選びました。音楽や文学が私たちの心に影響し,気持ちや考えを変えることが不思議だったのも理由です。良き臨床医は,優しい人であるとともに科学的な問題解決への研究マインドが必要です。患者さんを助けるため,観察した所見をまとめ,知識と経験を総動員してその人にベストの解決法を考える力を持ちたいと思って努力しています。ひとりの患者さんの問題を解決し感謝されたら,嬉しくとても満足です。さらに,これを学会発表や論文として研究の場で公開すれば,自分の経験や発見が世界中の患者さんに役立つことを経験できます。医師になって30年以上になります。毎日びっくりするほど充実して過ごしています。これは,興味を持った分野を選び,研究マインドを持って臨床を行い,その経験を発表してきたからと思っています。教える者は,常に未来に向かってチャレンジし,教えられるものに可能性を示す。教えられる者が新鮮な視点で教える者を刺激する。こうした中で,世界をリードする人が育つ。私たちのアカデミア日本大学医学部はこの自由で闊達な雰囲気とチームワークで,学ぼうとするすべての諸君に開かれています。私たちの大学へようこそ。略歴  1954年,横浜に生まれ。1980年,東北大学医学部卒業後,東京医科歯科大学を経て,国立精神・神経医療研究センターで精神医学,精神生理学,睡眠学を学ぶ。2006年,日本大学医学部精神医学系主任教授。附属板橋病院では,精神神経科で精神疾患,睡眠センターで睡眠障害の診療と研究を行っている。厚生労働省の睡眠障害ガイドライン研究班の班長として,2002年に日本で初の睡眠障害のガイドラインを公開。2014 年には厚生労働省の「睡眠指針2014」を座長として取りまとめ公開。欧文論文150編,日本語論文500編以上。内山 真 教授ドクッ,ドクッと音を絶え間なくたてながら動く心臓,その動きが突然止まった時,死を迎えることになる。その瞬間に死から命のある世界へ引き戻すことができる,そんな救急医療の現場にあこがれて循環器を目指した。しかし,当初は西も東もわからない状態で救命できずに自分に絶望したこともあった。それでも,現場にとどまれたのは多くの同じ思いを持つ熱い人たちと仕事ができたからだと思う。救急の現場は一分,一秒の差が生死を分ける。すべての仲間の協力がなければ救命という目的を達成できない。成功することもあれば,失敗することもある。そんな時,仲間で考え工夫をして次の症例への挑戦を始める。ともに悩み,苦しみ,時に喜ぶ,そんな仲間がいてくれたことが循環器医を続けている理由だと思う。そして,救急現場での出会いから始まる生涯をかけての付き合いが,ヒトとして医師としての自分を育ててくれる。人生の師でも,教師でもある人との出会いが経験できるのも循環器医を続けている理由かもしれない。循環器には自分の時間はないかもしれないが,それを凌駕する喜びがあり,その喜びを日本大学の人たちに体感してもらい,ダイナミックな循環器の面白さをわかってもらう文化を育てたいと思っている。「思い悩むことなくまず興味のあることに飛び込みなさい。そうすれば必ず道は開ける。」というメッセージを若い人たちに贈る。略歴昭和27年9月生まれ,昭和56年大阪大学医学部大学院卒業。昭和56年4月大阪大学非常勤医師,昭和57年9月米国ペンシルバニア大学研究員等を経て,昭和60年4月大阪警察病院循環器科副医長に就任。その後,平成19年2月に日本大学医学部内科学系循環器内科学分野教授に。平成22年4月からは同内科学系先端心血管画像解析学分野(寄付)教授(兼務)。平成25年4月日本大学医学部附属板橋病院副病院長,平成26年11月から日本大学医学部附属板橋病院 病院長(兼務)。理事・評議員:日本循環器学会理事,日本心臓病学会理事長,日本冠疾患学会理事,日本心臓血管内視鏡学会副理事長,日本血管内治療学会評議員,日本心不全学会評議員,日本不整脈学会評議員。平山 篤志 教授

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